一滴のグレー

元社畜、在宅勤務11年目。好きに生きる。

高尾山へ(1号路で高尾山駅まで )

高尾山に登った。

やんわり登りたい気持ちを抱いていたとき、ちょうど良いタイミングで友人が登りたいと言ってくれたので、我が家に泊まりにくる予定の翌日に行くことにした。高尾までのアクセスが良くなってからずっと思っていたことだった。

高尾山に登るのは初めてではない。2回目か、3回目か。もう社会人にはなっていたはずだけど、なんとなくの記憶を辿る限りどちらせよ15年くらい昔だと思う。もう欠片程度の断片的な記憶しかない。

前日友人と合流して自宅に戻ったのは23時近くだったのもあり、ルートは軽く下調べ、起床時間となんとなくの予定時刻の意識合わせをしただけ。本当に、軽い気持ちで。

 

10時半前に高尾山口駅に着。記憶の断片には存在しない綺麗で整った駅に驚く。隈研吾か、納得。

「萬古清風」という言葉が迎えてくれた。知らなかった言葉だけれど、ぐっときて、覚えておきたいと思った。

永遠に清風は吹く。
真理は時間を越えて存在している。

「駅に温泉があるらしいよ」くらいの知識で来てみたら、改札を出てすぐのところに見つけてテンションが上がる。これは頑張ってここに帰ってこようという気になるな、すごい。

www.takaosan-onsen.jp

登る前にしっかり目の炭水化物を胃に入れておきたいと思っていたところに、美味しそうなお団子を食べている人を発見。もう、それが食べたい、と売店を探す。見つけて売店に近づくと、香ばしい醤油の香りが漂って完全に吸い込まれてしまう。

とっても美味しかったし、いい具合にお腹も満たされ、旅感も味わえ、到着時の答えみたいな売店だなと思った。その先から続くケーブルカー乗り場への参道や小路に美味しそうなお店が並んでいることは、これを食べた後に歩き進めてわかったけれど、今はお団子で満たされてしまったので次回、となる。まんまと。次は別のお店に行こう。

私たちはケーブルカーにもリフトにも乗らず、1号路から高尾山駅まで登り、その先は4号路というゆるい計画を立てていた。

www.takaotozan.co.jp

そして、昨日の終わりに私たちが心に決めたことは、「次からはケーブルカーかリフトに乗る」ということ。高尾山駅までがきつかった。整備されていて山感も少なく、所謂ただの坂道なこともその感情に拍車をかけたように思う。

こんなに登れないものかなと自分にがっかりするくらい、何度も休憩を挟まないと進めず、自分よりかは足取りが軽い友人に少し申し訳なくなる。歩くのは大好きで長時間でも歩いていられるけれど、平坦な道ばかりを選んでいたら鍛えられはしないんだなと痛感した。

 

やっと高尾山駅に到着し、記憶の欠片がここに来たことがあると教えてくれた。でも、スミカとやらの商業施設ができていて、記憶とは少し違う。ちょうど5周年のお祝いがされていたので知るはずもない。

ここに着いたのが12時。予定ではもう山頂のはずだったんだが。

それでも焦らず、ひとまず休憩ということで、行列ができていた天狗焼とやらを求めて私たちも並んだ。どうやらテレビで紹介された人気商品らしい。でも回転も早いのでそこまで待った感覚はない。それよりも天狗焼への待ち遠しさが勝つ。

これは、買っちゃうね。あのくらいなら並んでいてもあの場所で食べる価値あり。目力強めの愛らしい天狗さまを象っている皮はパリパリでとても美味しい。でも中はしっとり。何より、中が黒豆と白餡!これがものすごく良い相性。甘過ぎなくて、ちょうどいい優しい甘さをくれる。テレビでは癒しのグルメとして紹介されたらしいけれど、頷ける。大袈裟ではなく、「さて登るか」という気持ちに自然となれた。

ちなみに胡桃入りが限定で売ってたようだけど完売していた。

mttakaomagazine.com

しっかり登山スタイルの人から、ちょっと近所まで散歩に来ました、という雰囲気の人たちまで、たくさんの人が高尾山口にはいた。そうか、ここまで乗りものを使えば、ちょっとしたお出かけになって、気持ちがいい自然の空気の中でお弁当なんかを食べたりして、外で食べるからこそ美味しい軽食も売っている。酒飲みには堪らないビアマウントのオープンもすぐそこまで近づいている。それだけのために来るのも良い。次に友人と来るときは余裕を持って下山し、帰りにここでビールだな、と誓った。

さて、ここから4号路で山頂へ。