一滴のグレー

元社畜、在宅勤務11年目。好きに生きる。

Hi-STANDARD Recording Documentary (Dec, 2022)

2023年4月12日17時頃、PIZZA OF DEATHHi-STANDARDの最新動画を公開した。

あの時を思い出した。AIR JAM 2011開催決定の、「届け!!!」のあの時。

当時私はSEをしていて、音楽の趣味が近い同僚がいた。その同僚と仕事そっちのけでPCの画面(Twitter開いてた笑)を見て大騒ぎした。あの会社を離れてから徐々に連絡を取らなくなってしまってすっかり疎遠だけれど、元気にしているだろうか。元気だといいな。

2011年、東日本大震災の後、音楽を鳴らすことさえ憚られるような雰囲気もあったあの後に、伝説のバンドが日本のために立ち上がり、伝説のイベントを開催することに決めたのだ。あの時の、言葉にするのは難しい、高揚と感動と感謝と。何より奮い立ったのを覚えている。

Hi-STANDARD(以下ハイスタ)は後追いで、活動休止前のライブは観れなかった。自分自身がハイスタの熱狂的なキッズ(ファン)だったわけではないけれど、「AIR JAM世代」と言いたくなるくらいではある。自分にとってのハイスタはなんだろうな、、、伝説という言葉がしっくりくるのかな、やっぱり。彼らがいなければAIR JAMはなくて、その仲間たちとのあれこれも、彼らに憧れるミュージシャンやバンドマンも、今のように存在したのか分からないし。

ツネさんの訃報に関しては、自分が言えることはないので触れないでおく。それでも、こんな私でもあの報せは心に闇が訪れた。ただのファンではあるけれど何度も姿をこの目で見ているし、幸せなことに一緒に写真を撮ってもらったこともあって、あの時の写真を探した。優しかったな。

まさか生前に録音していた新曲の音源が聴けるなんて、思っていなかった。しかもREC風景を先に届けてくれるなんて。もしMVがあるとしても、MVより先にドキュメンタリーであったことが、より自然に新曲へ気持ちが向いたように感じた。

無言で最後まで観て、涙が出ていた。ちゃんと涙が出たのは、訃報の直後に1曲だけ、「Dear My Friend」を聴いたあの時。あれ以来、能動的には聴いていなかった。どこかで悲しみに蓋をするような、そんな心理が働いていたように思う。

沈んだ気持ちを掬い上げてくれるような報せだった。配信楽しみだな。楽しみだなって思えることが、幸せだ。

せっかくAIR JAM 2011のことを思い出したので、あの日の写真を補正して載せておく。とっても暑い日だった。この頃はまだ知らなかった友人知人が、この場所にたくさんいたんだろうなぁ。